ピンクのガラスは悩ましい・・・
公開日: 2019/05/10 ガラスフュージング ガラス材料,フュージング材料販売 フュージングガラス ポーセラーツ
ガラスフュージングとピンクのガラス
ガラスフュージングを楽しんでおられる方で「一度は使ってみたい」と皆さんおっしゃるのがピンク系のガラス。
「一度は使ってみたい・・・」の言葉通り販売してる身で言うのも何なんですが、このピンク系のガラスはお値段が非常にお高いのでございます。
お値段がお値段なだけに「いっちょ試しに使ってみるか!」とは皆さんなかなかならないようで、「どうしてピンク系だけこんなに値段が高いのか?」「焼成するとどんな感じになりますか?」「どんなピンク色ですか?」などなどご質問をよくいただきます。
どうしてお高いのか・・・。
ガラスに色を付けるのには金属イオンで・・・・。ピンクの場合は還元の状態でコロイド粒子が・・・うんぬんかんぬんはググって調べてちょーだい。
要ははピンクの色を出すのに金を使うからでございます。金を使えばそりゃ値段は高くなるわね。
どんなピンクになるのか焼成してみよう・・・
というわけで現在グラクラマーケットで扱わせていただいておりますブルズアイ社製ピンク系ガラスの焼成実験をやってみようかと思います。
0301 ピンク 0305 サーモンピンク 0421ペタルピンク
上のこの3色はどれも不透明系。
下段の2枚は透明系
1205 ライトコーラル(これはピンクではありませんが・・・)
1215 ライトピンク
この5色が焼成するとどんな色になるのかの実験をいたします。
せっかくなので電気炉プチで焼成してみます。左上がピンクとなりがサーモンピンク、2段目左がペタルピンク、右ライトコーラル。一番下がライトピンク
左側の2つのピンクは見た目ピンクですからどうってことなさそうですが、右側2つと一番下はとてもピンクのガラスとは思えない色でございます。これが焼成することによってピンクになるっちゅうんだから、初めての方だと驚きますわね。
焼成方法によって色が変化するクセ者がピンク
今回はまず皆さんがよく使うであろう温度帯とキープ時間で焼成してみます。
ただ単に温度を上げていって750℃で10分キープして徐冷して終了というパターン。
ま、ピンクに発色はしてくれておりますが、右上のサーモンピンクのイメージがちょっと違うかな・・・。また一番下のライトピンクはこれはこれでキレイなんですがえらいショッキングピンクになっております。
皆様からお寄せいただいたご質問の中には「ちゃんとピンクにならなかった」とか「紫っぽくなってしまったんだけど・・・」なんてものもあったりします。
実はこのピンク。ちょっとした曲者でございまして焼成方法によっていろんな色に変化しちゃうことがあるのでございます。
今後、この辺を踏まえてもう少し実験をしたいと思います。
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