電気炉プチで割れないガラスフュージング

公開日: 2019/04/07 ガラスフュージング フュージングガラス 電気炉


厚みのあるガラスと電気炉プチ・・・

小っちゃい電気炉プチで厚みのあるガラスを焼成するとよく割れちゃう・・・というお悩みにお応えしちゃおうと焼成実験を始めたアタクシ。
フュージング用ガラスを重ねた
ひとまず1.5×4cmのガラスを重ねまして高さ約1.3cmにして挑戦でございます。
このサイズのガラスでしたら、通常の電気炉であれば1時間で500℃くらいまでの設定で・・・てな感じでアタクシの場合プログラムを入れるのですが、電気炉プチちゃんは残念ながらプログラムコントローラーが無い。
かといってそのまま500℃近辺まで一気に上げるのは炉内が狭く、熱源とガラスの距離が近い電気炉プチちゃんでは温度差でガラスが割れる可能性が・・・

段階的にキープ時間を入れてゆっくり温度を上げてみよっか・・・

そこでアタクシがとった作戦は段階的にキープ時間を入れてゆっくり温度を上げていこうかという作戦。
電気炉を200℃に設定
まずは「LOモード」で200℃まで上げてみました。「LOモード」といえども100℃まで5分ほどで上がってしまいます。200℃まで約10分・・・。ちょっと早いかもと思いながらもこのサイズのガラスであれば、まぁ大丈夫かな・・・。
そして200℃で10分キープを入れました。以前の動画でもふれましたが、この電気炉のデジタル表記の温度は温度センサーの感知している温度、つまり炉内の空気の温度でガラスの実際の温度ではありません。
なので200℃でキープすることによってガラスの温度も炉内の空気の温度と近づけて温度差を少なくしていこうという作戦なのでございます。
電気炉を300℃に設定
念のため同じように300℃でもう1回10分キープを入れてみました。次いて慎重に400℃でもキープを入れようかと思ったのですが・・・
490℃で10分キープ
「なんだかいけそうな気がするぅ~」と490℃までにしてみまして、この490℃で10分キープ。ここまで来てくれれば一安心。こっから先は温度差で割れることはありませんので・・・
720℃に電気炉を設定
「HIモード」で一気に今回のトップ温度720℃に設定、一気に上げます上げます・・・
そしてトップ720℃で10分キープで形状を見てみました。
タックフュージング
もうちょっとキープ温度短めでよかった感はありますがま、ストライプの形状もキープできておりますし割れないための焼成実験としては良しとしましょう。
ここから温度を下げて徐冷してから割れないように冷ましていきますね。

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