ガラスパウダー混ぜ合わせ実験
2色のガラスパウダーを混ぜたて焼成してみる。
「ガラスパウダーの色を組み合わせて好きな色が出せないですか?」そんな質問にお答えすべく、よーし!やってみようという試み。残念ながらそれが出来ないことをわかってはいるのですが、実際に試したことがないので、「ひょっとすると面白い発見があるかも・・・」なんて淡い期待をしながら望んでみました。
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赤と白を混ぜたらピンクになるでしょ・・・。
確かに絵の具などでは赤に白を混ぜていくとピンク色になります
白を入れる量を増やせば淡いピンク色なども作り出せます。ガラスパウダーだって温度を上げて溶かしてしまえば赤と白でピンクになってくれるはず・・・
残念ながら答えは NO
板ガラスの焼成で考えてみればわかりやすいのですが、ガラスフュージングの温度帯ではガラス同士が溶け合って混ざり合うことは無く溶けてくっつく程度。結局赤は赤、白は白で溶けてくっついた感じになります。たとえフルフューズで焼成して溶け合って完全に溶着したとしても色の境目はハッキリとしていて混ざり合ったりしていません。
ガラスパウダーでも同じことが言えます。ガラスの粒はとても小さいのですが赤は赤、白は白できっちり分かれしまいます。
混ぜる色によってはとんでもない色になっちゃったり・・・
実験では赤と白、赤と青の2パターン混ぜて焼成してみたのですが、赤と白はまだしも赤と青はとんでもない色に・・・。
これはガラスの着色に使用する金属の種類同士の反応で変色してしまう現象なのですが、イメージとしては暖色系ガラスと寒色系ガラスを合わせた時に起こりやすい現象です。
例えば黄色の板ガラスの上にターコイズブルーのガラスを乗せて焼成したりすると黄色とターコイズブルーが接触したところが茶色く、アチャー(><)/ なんて経験したことある人も多いのではないでしょうか。これは黄色ガラスに含まれる硫黄やセレンとターコイズブルーのガラスの銅が反応してしまい茶色になってしまうという現象。
上が元の青のガラスパウダー。下が青と赤を混ぜ合わせたガラスパウダー
焼成後、赤青混ぜたパウダーは茶色に変色・・・。
予想はしていたものの、まさかここまでまっ茶っ茶になるとは思いませんでした。ある意味、赤と青を混ぜて茶色を作り出した(笑) な感じです。
この変色をあえて利用して作品に取り入れてる作家さんも数多くいらっしゃいまして、やはり皆さんガラスの特性を知り、それを生かす使い方をされているんですねぇ・・・。
だからガラスフュージングは面白い、やめれまへんなぁ・・・。
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