ブラスト中に「マスクフィルムが吹っ飛ぶ失敗」の原因。
公開日: 2017/07/12 ガラスエッチング サンドブラスト サンドブラストマスク ラピッドマスク
ブラストマスク「ラピッドマスク」でマスクフィルムが飛んじゃって大失敗・・・をなくそう。
斬新なサンドブラストマスキングフィルムとして人気の「ラピッドマスク」。現像工程がいらず「露光して貼り付けるだけで簡単にサンドブラストマスクが作れる」とグラクラマーケットでも人気のサンドブラストマスクなのですが・・・。
↑クリックでYouTube動画が観れます↑
「サンドブラストしてたら彫りたくないとこのマスクも飛んじゃった」とか「どうもラピッドマスクの粘着が弱い気がするんですけど・・・」というご質問をいただきましたので、原因究明をしようではないかと動画にしてみました。
粘着が弱いと感じる一番多い理由。
ラピッドマスクを使用していて「粘着が弱くて、フィルムが吹っ飛んじゃった」となると「フィルムが不良なのではないか」と思われるのは当然かと・・・。
まずはそこから解決しないといけません。一番解りやすい方法は、「新品の状態のままガラスに貼り付けてみる」ということ。
「ラピッドマスクをつまんでガラスを持ち上げることが出来ちゃう」くらいの粘着力がございます。これくらいの粘着力があればブラストで吹き飛ぶこともなく、当然フィルムの不良もございません。
ラピッドマスクを露光すると粘着はどうなるのか?
となれば露光したときの粘着はどうなのかが気になるところ。そうですラピッドマスクは露光する(紫外線があたる)と粘着は無くなるフィルム。
半分隠して露光して粘着具合を比べました
露光する(紫外線をあてる)ことにより、ラピッドマスクがパリパリの状態のなることはご存じの方も多いのではないかと思います。実はパリパリ状態になるだけではなく、粘着が無くなるフィルムなのでございます。つまりパリパリ状態のところに砂があたることによりフィルムが剥がれガラスに直接砂があたって彫れていくわけです。となれば逆に粘着があっては彫りたいところのフィルムが剥がれてくれないので、粘着が無くなってOKなのでございます。
もっとも大事な版下原稿の黒さ。
版下原稿は黒が命です。
紫外線があたれば粘着が無くなる。ということは、そうです版下原稿の黒さが薄いと、紫外線が通ってしまい、粘着が徐々に失われていくこととなってしまうのです。サンドブラスト中にラピッドマスクが吹っ飛ぶ失敗の原因の多くは、版下原稿の黒さの問題が原因となっております。その辺を詳しく動画で解説してみましたので、ラピッドマスクでのサンドブラストで失敗しちゃう人は、一度ご覧いただければと思います。
【↓YouTube動画でご覧ください↓】
↓是非!チャンネル登録をしてね↓
この記事をシェアする
スポンサーリンク